ゆるやかな自殺

「私には何にもないから」

「或る密室」


紅の花束を君に

悪魔の花屋が嘲笑う


「君と青空が見たい」

黒い影だけが漂う


君以外全てが敵で

時には君まで敵で


鎖に繋がれたまま僕らは

色の無い世界を彷徨う

錆び付いた喉声が

決して赦すことを赦さない


宇宙は僕の中に

科学者がそれを否定する


「僕があいつを殺さなきゃ」

亡霊だけが現れる


君以外全てが敵で

時には君まで敵で


僕らだけの世界なんて

いつも大人が壊してく

とうに枯れた瞳が

決して夢を宿すことはない


逃げ出すことは困難で
この閉ざされた世界で僕は
いつまでも幻想に囚われて
自由を奪われて生きてゆくのか

懲り懲りだよ
けれど夢か現実かわからない世界で独り
生きてゆくことのできない僕は
一体どうすればいいの

君以外全てが敵で
時には君まで敵で

痛みと苦しみに追われて
また全てが破綻してく
崩壊する景色は
決して僕を救わない

「私の傷は癒えたわ」
君まで僕を裏切るのか
足取り軽く去る君を
決して追うことはできない

僕は祝福するよ
此処から抜け出せたことを
おめでとう さようなら
決してもう会うことはない