ゆるやかな自殺

「私には何にもないから」

ユメニッキ


赤い錠剤が欲しい 欲しいのさ

銀色でもいい なんでもいい

ぼくを救う小さな粒が


苦しみを砕いて結晶に

悲しみを並べて吸い込んで


声が出ない 前に進めない

叫んでも 走っても 変わらない 何も

きみに届かない


平和な日常が欲しい 欲しいのさ

現実じゃなく幻想でもいい

ぼくを癒す小さな幸せを


苦しみを堪えて 蓋を開けて

悲しみを溶かして 飲み干して


音が聞こえない 先が見えない

倒れても もがいても 変わらない 何も

きみに届かない


目覚めてまた絶望しないように

記しておくね きみとのことを

きみは居ないかも 別世界には

濡らしても 燃やしても 消えないよ 何も

きみはここに在る


アナザー

アナザーワールド